本当の迷惑とは?(人間としての理性の構築について)

それは…

立場の違いではなく、

年齢でもなく、

障害の有無でもなく、

ましてや出自でもなく、

学歴でもなく、

男女差でも何の差でもなく、


お互いがお互いを思いやれない粗野で悪魔のような感情のせいで、殺伐とした社会が拡がっていくこと。

お互いを思いやれない殺伐とした人間のそのどす黒い感情が伝染し蔓延すること。


その理由を私達人間はあたかも条件が理由であるかのように誤魔化して言い訳をしている。


あの、恐ろしい先の大戦で、怪物のように噴き出した残酷な人間のその感情達が血みどろの惨事を平気で跨いだ。

人は社会的な生き物なのに、互いが互いを利害で切り捨て先細り、打算的で狡猾で効率至上主義の、カネでしかない、そんな人間の、恐ろしい感情が拡がっていくことがいつの時代にだってある。

そしてそのうち、ひとりひとりが堕ちていき、必ずいつかあなたも無力のまま堕ちていく。
そこは、他人が持つその殺伐とした汚れた感情の淵へと堕ちてゆく。
まるで地獄へと堕ちていくように。
そういう感情達が造る泥の淵へと堕ちていくのだ。

そしてそんな干乾びた血の無い泥のような感情こそが、
血の通った生きている人間にとっての悪魔のように恐ろしいほどの最大の迷惑なのである。
人をすべて、カネで選別する社会に身を置きたいか?
平気で嘘をつく政府を信用出来るか?
一部の人間達の都合により私物化された公平さの無い感情的な政府で構成された政治は結局あちこちで摩擦が起きる。(嫌韓、生産性皆無の障害者刺殺、公文書改竄、辺野古埋立…)

そんな政府が造る社会は知らず知らずにその偏狭な感情が泥が傾いて来るようにあなたの心にも染み込んでくる。

そしてその感情こそが吸血鬼のように血が通った人の心を、温かい関係を、環境を、全てを泥のように腐敗させ、進化した筈の社会を…

ふと、気づくと周囲が野生化したように引き戻されて結局全てが停滞していくから。(地震による原発事故)

なぜ、焦燥感が募るほど必死で発展してきたのに、逃げて逃げて、ただ進化を欲している筈なのに…?

引き戻されるのは、全ては私達の中で潜んでいるあの恐ろしい感情のせいなのだ。

なぜ、そこに目を向けれないのか?
みんな自分のそれがおぞましくて認めたくないのだ。

しかし認めなければ堂々巡りである。

人の社会を潰していくのは、何なのか?
何が本当に迷惑なのか?


問題の原因は、人間の条件のせいではない。
ましてや時代のせいなどでは、ない。

なぜそんな言葉遊びに簡単に誤魔化されるのか?

各々が自身のそのどす黒い感情を認識したくなくて騙して欲しいのだろう?


それを山本太郎は警告している。
https://youtu.be/bU8eddh6qAY
https://youtu.be/PPEQrOZKMAo


私達の中にある短絡的な感情に振り回されるのではなく、理性を育てる時代を創らないか?

ただ、それには1つだけ必要なことがある。


それは、自分で我慢強く落ち着いてものを考えること。
外からの押し付けでなく、流行りでもなく、「どうして?」と自身の中に問い続ける作業。
簡単には答えは見つからない。
だが、その作業が出来れば洞察力が生まれ、その先には思いやりが生まれる。

それが出来なければ短絡的な感情が先走る。

「この忙しい日々の中で、そんなことが出来るかい!」と苛立つかも知れない。

だが、私達人間はいつの時代でもそうやって多忙だった。
早く答えが欲しくて皆んなが言っている事に乗っかった。

そんなモノだと片付けた。

人間の理性とはそんなモノなのか…?


よく保守派の人間共が上から目線で偉そうに使いたがる「オトナの対応」とは違う。


先達てのG20で、安倍総理がムンジェイン大統領と握手をした直後にカメラに向かってあからさまに何度もやらかした、大人気無い程の悪感情丸出しのしかめっ面の(結局編集で安倍のしかめっ面の部分は全てカットされている程)、あんな「オトナの対応」とは違う。

その後すぐに韓国をホワイト国外しをして「徴用工問題の報復では無い!」と言い訳をしたあの「オトナの対応」でも無い。
河野外相が大声で「ちょっと待ってください!無礼です!」と感情的に強気になって見せた「オトナの対応」でも無い。

韓国の要人が日本のそのホワイト国外しの撤回を求めてスーツ姿で来日した折に、冷徹に倉庫部屋で事務服で迎えたあの「オトナの対応」とも違うのだ。


保守派が言う、感情的で相手を嗤い、上から目線で相手を見下し、さも自分等は優れていると言わんばかりの優越感を丸出しにする「オトナの対応」とは大人として見苦しい限りである。
公人のくせに公的な場で、外交の場であんな嫌悪の感情を丸出しにする稚拙な政府があっていいのか?
身勝手に隠蔽改竄政治の私物化される稚拙政府は我々国民が迷惑である。
(ここできっと、「だって韓国だってあんなに感情的で騒いでる!だって韓国のほうが感情的だ!」と小鼻を膨らませて口を尖らせて子供のように怒る筈?)


山本太郎氏が木村議員や船後議員を国会に呼び込んだのは、我慢強く私達の理性を構築させていく作業を養う為の理由だと思う。


「忙しい政治の中で、重度障害者相手にそんな無駄なことしている場合では無いわ!」

と、そうして多くの方々が苛立つに違いない。


優生保護法まで作ったのに?ゲノム解析でデザイナーズベビーの優等生だけを作ろうとまでしたのに、いつも常に画一化、一本化させて効率よく動こうとしているのに…?


自国ファーストは自然への適応障害である。


私達は動物のように簡単に神に護られてはいない。
その代わり、人間として、考えることによって護られていく。

理性とは何か?

立ち止まって考えてみようではないか?